先日放映された、情報化社会の新たな犯罪は、スマホ一つあればできるという窃盗行為だった。ＳＮＳで、ブランドものを自慢し、金のありそうな特定の個人の日常行動を把握し、住所を知って、ドロボーに入る。その悪い仲間もスマホで集めた知らない人間の集まり・・・それが、かんたんに金を稼ぎたい一般人で、気軽に加わるという。
今日の講義は、いまの社会におけるハイテク防犯システムの話だった。いまや、人がおおぜい集まる都市の市街地では各所に監視カメラが設置されているのはふつうで、不特定多数であっても、顔認識や位置情報などによって、個人を特定する技術が進んでいて、いはば監視社会になってきているそう。また、安心安全な生活を強く望む、特定の人たちのためには、出入りのセキュリティが三重にもなっている建物や場所が増加しているとのこと。
その例として、広い住宅地全体を高い塀で囲まれているアメリカのゲーテッド・コミュニティが上げられた。その中は住宅ばかりでなくお店や公園もある。日本では都会地にゲーテッド・マンションと呼ばれる集合住宅ができているとのことだった。
安心安全と引き換えに、個人の自由が制限されることになる。
