お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

オランピアの話

今日は「草上の昼食」「オランピア」で知られているエドゥアール・マネの講義を視聴した。モネも浮世絵の影響を受けた印象派の画家で、構図や色彩にうかがえるという。

後半は、講師と現代美術家の森村泰昌氏との対話だった。氏の「オランピア」を模した絵についての話だった。
氏が自らをモデルにしたこの絵は、マネがよく分からなくて、その理解のために入り込んだという。他の作家はむずかしいが、マネには日本人が入り込める裂け目があるとのこと。わがには分からないが、芸術はそういうものなのだろう。

他人のしたことをみて、自分には到底ムリと感じるときと、ひょっとしたら自分にもできるのではと思うことがある。また同じようなことをやってみたら、どこがどうだったのか、わかったような気がする。

森村氏の気持ちがわかるように思う。もう一つオランピアはスキャンダルになった。描いたのが同じ裸体でも、神話からではなく、現実の、しかも娼婦だったことにあった。