お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

定住と遊動(ノマド)

今日も放送大学へ。「定住と遊動」の話を視聴した。遊動(ノマド)とは、人が農耕社会以前の、地域を移動する狩猟採集生活をさすばかりでなく、最近では、制的な会社に属さないフリーランスの生活や勤務場所を一定にせず、転々と居場所を変えて仕事をすることをさす。パソコンと携帯さえあれば、どこにいても仕事ができるという生活につながる。

アフリカにはブッシュマン(サン族)やピグミー(バカ族)と呼ばれた狩猟採集民がいるが、現在は国による定住化政策で世界人口の0.001%になってしまった。なお、定住を強いられた人たちも、採集の季節がくると、村は空っぽになるという。
定住すれば、生活が安定するものの、制約がともない、人間関係で問題が起きやすくなる。いっぽう遊動は、不安定であるが、自由である。嫌な人間に出会ったり、事柄が生じたら、離れさえすればいい。

人は、なぜかノマドにあこがれるという。人類史からすれば、定住生活はつい最近はじまったことで、何十万年も遊動していたのだから、人は移動するのが当たり前だそう。