お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

テオティワカンの話

今日は、杉山三郎教授のテオティワカンの話を視聴した。テオティワカンはメキシコシティの北東にあるBC2世紀からAD7世紀まで栄えた中米最大の古代文明都市で、世界遺産になっている。先生はその研究者のさきがけである。

やはりピラミッドがあるが、エジプトと違って王の墓ではなく、祭礼の場だった。内部の発掘調査で遺跡物が出土して、研究が進められてきた。神職階級が支配した宗教都市とされている。

この地で、独自の古代文明が発祥したのは、ドメスティケーション(自然動植物の栽培化、家畜化)にあるという。
1万5千年前にベーリング海峡を渡って移動してきて、トウモロコシ、ジャガイモ、トマトをはじめ、アボガド、チアシード、カカオ、タバコ、リュウゼツラン(プルケ)ほかを栽培化し、タンパク源として、連れてきたと思われるイヌの家畜化とウサギや七面鳥などを食料とした。

7世紀に滅亡した原因は分からないが、おそらく人口増加(10〜20万人)に食料生産がが追い付かなくなったのではないだろうかという。

杉山先生の言うことには、生きている人間から心臓を取りだし捧げるという、きわめて残酷なことをした人たちだったが、脳力に優れていた。