エセー(随想録)で著名なモンテーニュはこう書いた。
「自宅に自分に立ち帰る場所を、もっぱら自分におもねる場所を、身を隠す場所を持てない人は、憐れな存在だ」
彼は領主で、城の円塔の3階に書斎を構えていた。
憐れな人間の一人であるわがは、家を建てたのに自分の書斎を作らなかったが、子どもが家を出て、夫婦だけになってから、洋間の一角を、名ばかりの書斎にした。
机と本棚代わりのラックを置き、デスクトップとプリンターを備えた。
そして、はじめはホームページ、ついでブログと、エセーには足元にも及ばないが、格好よく言えば、わが思索、ただのひまつぶしに精を出すことにしています。
クロッカスが咲いた・・・こんな小さな命も清純そのもの。