お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

血液型性格判断の話

今日の講義は、血液型性格判断の話だった。結論は、この性格判断は、何となく科学的と思われるため、無視しえない影響力をもっているが、それは疑似科学であり、思考バイアスであること。

血液型は1900年オーストリアの医学者カール・ラントシュタイナーが発見し、1916年日本に紹介され、昭和初期の古川竹二の研究でブームが起きた。履歴書にも記載されるほど、性格判断が無視しえない存在になった。一方疑問が生じて、多くの研究がすすめられ、1933年に科学的に支持しない(否定する)という結論に至った。

戦後の1971年、文筆家である能見正比古の著書がベストセラーとなるなど第二次ブームがあった。今日までまことしやかに語り継がれているが、これは日本か周辺のことで、欧米ではまったく見られないことだという。

話の中で、何となく的中していると思う、科学の思い違いである疑似科学に乗せられる心理現象、バーナム効果という用語を学んだ。

バーナム効果(バーナムこうか、英: Barnum effect)とは、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる性格なものだと捉えてしまう心理学の現象。
1956年にアメリカ合衆国の心理学者、ポール・ミール(P.E.Meehl)が、興行師 P・T・バーナムの "we've got something for everyone"(誰にでも当てはまる要点というものがある)という言葉に因んで名付けた。アメリカの心理学者バートラム・フォア(en:Bertram Forer)の名をとってフォアラー効果(Forer effect)ともいう。被験者に何らかの心理検査を実施し、その検査結果を無視して事前に被験者とは無関係に用意した「あなたはロマンチストな面を持っています」「あなたは快活に振舞っていても心の中で不安を抱えている事があります」といった診断を被験者に与えた場合、被験者の多くが自分の診断は適切なものだと感じてしまうが、この現象を「バーナム効果」と呼んでいる。
(ウイキペディアから)