お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

鍬の修理

2年ほど前に、鍬の柄が割れたのをビニールテープを巻いて使ってきたが、やっとそれを修理に出して、今日受け取った。

鍬は鶴来の専門店で買ったので、その店にと思って訪ねたが、もう無くなっていた。あきらめて農協に持って行こうとしたところ、たまたま前を通った店の鍬修理の張り紙を見て、飛び込んだ・・・寺田金物店という店だった。
後になって分かった話になるが、何も知らずにたまたま飛び込んだのその店は、この近辺では鍬の修理を手掛ける唯一の店だった。
それを知ったのは、取材を受けた主人の寺田さんが載った新聞記事からで、次はちょっとややこしくなるが、どうしてその記事を知ったかという話。

寺田金物店に依頼したことを家内にしたら、同郷のことなので、よく知っていた。そして寺田さんから修理ができたという電話を受けた家内に寺田さんは、自分が新聞記事になった話をした。
新聞記事によると、戦前には20軒以上もあった鍛冶屋がいまや、古くからの鉄器の町鶴来から姿を消した。寺田さんは柄をつける木工職人で、かんたんな修理はするが、刃は能登の干場さんが作るという。

柄の付替えが4,700円、刃の修理が2,500円・・・安物の新品を買わずに、本物を大事に使います。