お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

知覚の恒常性

今日は講義のテーマは「知覚の恒常性」で、はじめに脳が発達段階にある子どもが描いた絵を見せられた。

これまで、子どもの絵には興味が涌かなかったが、恒常性の話を聞いて、面白く思えるようになった。

テーブルを囲んで家族で食事している絵は、専門用語では知的現実主義といい、5〜7歳に見られるそう。
子どもは、体験と自分のイメージを忠実に表現する。人は正面から見た姿、テーブルと置かれた皿は上からのイメージ。

絵画の歴史においても、13世紀シリアの絵「最後の晩餐」もそうで、有名なダヴィンチのは遠近法が発明されてからからで、以後絵画の主流になった。

人が見ているのは、網膜に写ったままのものではなく、知覚で修正されたものを実際のものととして見ている。見る角度が違えば、見えるものの形の違うが、それを同じものとして見る。

ありのままに見ているようで、実際はありのままではないのだ。
顔が二つのピカソの絵が分かるような気がしてきた。

対象が同じであっても、見る方向や距離、照明などが異なれば、網膜に映る像もそれに合わせて変化するが、対象は比較的一定のものとして知覚される。これを知覚の恒常性と呼ぶ。(科学辞典)