お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

負の人生

新聞のコラム欄に載った、梅原猛氏の「負の人生」を読んだ。

氏は、わがもフアンで全集も読んでいるが、その出生については、これまで明かさなかったと思う。今年数えで93歳になり、「90年も生きるなどとは思いもよらなかった」と書いている。
出生に恵まれず、伯父叔母夫婦に育てられた子どもの頃、蓄膿症で勉強ができなかった氏が、伯母の愛に発奮して勉強するようになった話や、十二指腸虫に冒されていた話など、わがと重ね合わせて読んだ。

子どもの頃は、やはり蓄膿症でいつも青洟をたらしていた。口で息をしたので、口はいつも開けていた・・・バカに見えた。小学校に上がったときは、優秀だった兄たちと比べられ、(デキないので)珍しがられた。
まあまあトップクラスに入ったのは、小学校を出て、中学に進んでからだろうか。
しかし、中高時代も蓄膿の治療をしながら、さらに慢性胃腸病に冒され続けた。それでも頑張って、何とか国立大学の端くれに入った。

それが、よくも80年も生きられたと実感している。梅原氏と大きく違うのは、10年の違いではなく、氏は大成したが、ただの人でしかないこと。
それでも負の人生を、並にはできたなあ・・・

今日の収穫は、巻かなかった白菜・・・もったいないので、これも食べます。