お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

平安神宮の話

平安神宮の話が、御厨貢vs.井上章一対談形式の講義の2回目にあった。
京都のしっとりとした寺社仏閣の中で、あの朱色の建物は、ひと際目を引き、どなたもこの神宮だけがと思わせる。
台湾や中国の観光客には人気があるというが、古都には特別の存在なのだろうか。

井上先生のお話では・・・明治28年(1895)に京都で開催された第四回内国勧業博覧会のパビリオンが残されて、平安神宮になったという。桓武天皇を祀っている。
博覧会は3回まで東京(上野)だったが、4回は関西でと大阪に内定していたのを、平安遷都1100年を祝う記念祭行事として京都が誘致し、開催となった。
そのコンセプトが平安京の復元で、パビリオンは華やかなりし平安王朝風の建物になった。そう聞くと、あの鮮やかな朱色が理解できる。また建築にあたっては、京都御所(清涼殿・紫宸殿)を参考に寝殿造りにしたとのこと。
それにならってか、平成22年(2010)の平城遷都1300年祭では、大極殿、朱雀門が復元された。

建築という形であらわれた「王政復古」の流れがありそうである。

今になって曼殊沙華が目に付いたので、撮りました。