お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

終戦の日

20世紀の画家の中で、ピカソ、シャガールにもうひとり、フジタの話がでた。フジタは日本人で国際的に名を成した巨匠であるが、戦時に国策に応じて、戦争画を描いた。後にそれが批判の対象とされ、日本を去ったといわれる。
戦争画は、国民を鼓舞するプロパガンダとみなされ、評価の対象外であるが、代表作とされる「アッツ島玉砕」は、戦場の凄惨さを、細部にわたって、それこそ如実に表現した芸術作品だという。
軍の要請をうけて、生活のためにしたと思うが、いったん引き受けたら、己の信念によって、全身全霊をかけて描いた、画家の魂を想像した。

今日は終戦の日で、全国戦没者追悼式が武道館で、両陛下ご出席のもとに挙げられた。
自然災害は避けられないにしても、戦争という人間同士の争いで、命を失った人々、中でも戦場で凄惨な死を遂げられた人々を心から悼みます。