お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

トランスの脳科学

今日視聴した放送大学でのトランスの脳科学は、とても興味深く、おもしろかった。

日本の研究グループがはじめて成功したというバリ島の祝祭儀礼で見られるトランス現象(クライハンという)の脳科学的解明で、成果には10年を要したフィールドワークだったという。現地民の信頼を得ることからはじめて、脳波測定のための新たな実験装置の開発などに時間がかかった。

研究の対象したのは、悪魔払いで、獅子頭の前足を演じる者のトランスが引き金になって、集団トランスが発生し、筋肉の硬直やけいれん、陶酔、失神という快感の極致が現出する。それにいたる感性情報は、視覚もあるが、ガムランの出す超高周波音(スーパーソニックサウンド)がはたらいたと解釈している。脳波測定では、通常ではありえない、快感と陶酔の極致のリズムがみられ、血漿反応では、快感ホルモンの分泌の増加があった。

聞き取り調査では、トランス(クライハン)を経験すると、その後一カ月は、多幸感、爽快感が続き、睡眠も食欲もいいという。

今日の仕事も畑の草取り、野菜もいろいろ採れました。