お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

快感を発生させるメカニズム

ここしばらく、畑につかっていたが、今日は雨なので、ご無沙汰していた放送大学に出た・・・視聴したのは、快感の話の続きで、面白かった。
ヒトの脳には、遺伝子的に快感を発生させるメカニズムがプログラムされているというお話だった。

いまや商業音楽の主流は16ビートで、ディスコ音楽に代表されるように、人に快感を起させ、陶酔させる。それは学習の必要のない、人間の本来の快感で、16ビートは、アフリカの民族音楽、日本の祭囃子、そして能楽にさえあって、いまさらのことではないそう・・・それに対して、学習して、脳にプログラムされる適応の快感がある。

また視覚的には、強い色彩のコントラスト、原色や金銀色の使用、人工的な照明、仮装、仮面などが本来的な快感情報になるとかだった。

意外だったのは、威嚇のパターン快感誘起仮説で、バリ島の踊りや祭りの仮面など、威嚇の表情パターンが、脳を活性化するという。怖いもの見たさも同じらしい。

味覚についても、言えると思う。甘い物を好むのは本来的で、子どもにはじまって、教える必要はない。苦味、渋味、酸味などを伴った食物の独特の味の良さは、体験して覚えないと、分からない。

人間のすばらしさは、その学習能力にあるのだから、見る、聞く、味わう、知る、感じるなどの能力を、いろいろな体験をとおして、高めたいものである。