お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

オーラルとエクリ

いま放送大学で、西洋史を改めて勉強している。今日は「オーラルとエクリの間」という講義で、15世紀半ばグーテンベルグの活版印刷術の発明で、コミュニケーションの手段として、文字情報が一般に普及していく時代の話で、たいへん興味深かった。揺籃期の印刷物は、一人静かに読むものではなく、多数の人の前で、声を上げて読むものだったそう。
そして、口頭で伝えられていた話が文字にされるようになって、文字でも伝えられるようになると、実話にフィクションが加えられ、虚構と現実が入り交じったばかりでなく、公私の間もあいまいだったという。

今年の芥川賞に石川県からはじめて、本谷さんという方が受賞者が選ばれたが、文字をとおして、自己の心を表現するようになったのは、ずっと後のことで、18世紀が書簡の時代といわれ、中でも「セヴィニェ夫人の書簡」という本が著明とか・・・こんど図書館で読んでみよう。

今日のデザートは、ついに賞味期限がきた、お正月の福梅・・・これで正月も終わると思いきや、もう一つ、真空パックの鏡餅が残っていました。