お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

U夫人のこと

今日も午前中、会館の電話番に出た。電話1本、来客1人だった。
来客はU夫人で、月に一度お見えになる。私とは数十年前、林間学校でいっしょになったことのある方で、縁あって津幡から小矢部に嫁に行かれ、2男1女を儲けた。
嫁ぎ先は、山間部の農家で、バスが日に数本という過疎の村、部落は20軒だとのこと。不便なところだが、水も空気もよく、103歳になるおばあちゃんが元気だという。
今日もそこから、車の運転はできないので、バスで駅まで出て、電車に乗って、金沢へ・・・またバスで、坂の下のバス停から登ってくる。いつもお土産に和菓子を持ってこられる。
悩みは、子どもがこの田畑を継いでくれるか、どうか・・・男二人は、家を出て働いているし、末娘はまだ学生だという。
この頃は、結婚しない女性が増えているし、まして農家に嫁に行く例はまずまれだ。
いまは、都会に出て働いている息子も、いずれ年取ったら、自然環境のいい、田舎が良くて帰ってくるのではないか・・・無責任なことをいいました。
金沢に来たら、いつも近江町で買い物をするとかで、車でお送りした。降り際に、自分が食べるつもりで買ったとおもう、お弁当を無理やり車内に置いていった・・・かえって気の毒をしました。

夕方、市の広報が届いたので、各戸に配付した。文化施設の貧弱なこの市にも、2年後新図書館が84億5523万円でできるのは、うれしい。