お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

『夜と霧』

今日は新年号の会報の校正が早く終わったので、県立図書館に寄った。そして、『夜と霧』初版本を借り、館内で再読した。
世界のベストセラーとして、広く知られているが、副題に「ドイツ強制収容所の体験記録」とあるようにアウシュビッツに収容されて奇跡的に生還した精神科医・心理学者フランクルの著書である。

この初版本は、もうボロボロでどれだけ多くの人の手垢が染み込んでいるのか、想像するにあまりある。
字が小さいと、視力が衰えたので、すぐに疲れてくるから、飛び飛び読みだったが、それだけでも、手にとって通読した価値があった。

老いた証拠だろうか、この頃生きる意味を失いがちになる。

「どんな状況にあっても、そこには生きる意味がある」、限界状況の中にあって、人間の内面的自由と未来への希望を見いだし、その今を生きたフランクルに、露ほどでも見習いたい・・・