お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

まるでマンガ

昨日今日とY家の葬儀に参列した。よかったのは、40分ほどで終わったことである。
真宗の葬儀は、およそ1時間ほどだが、お経も少なく、説教もなく、長々とした弔電披露もなく、たんたんとしたものだったが、個人的にはこれでいいと思う。
まして雪がちらつき、いちだんと寒くなってきたこの時期、おおぜいの会葬者は、口には出さないものの、ありがたかったに違いない。

このことで思い出すのは、故田中角栄元首相である。母の葬儀に党派を超えて、国政にたずさわる政治家をはじめ、4千人ほどの人が新潟に参ったという。
それで葬儀にあたって、元首相は、僧侶たちに「みんな重大な仕事をしている、忙しい人たちなんだから、一番短いお経でやってくれ、後は、上げたかったら自分たちだけでやってくれ・・・」といったそうである。

10日前に義母の一周忌に参ったが、みんな集まっているのに、僧侶は時間を守らず、遅れてきて、しかも長いお経に続いて、長々ダラダラと説教を語り、次の会場へ行く迎えのバスがきているというのに、一時間以上もかかった。

お経は、まあ我慢するものの、最近やけに聴力の落ちた私には、そのボソボソとしゃべる声は、何を言っているのかまったく分からない。退屈なので複式呼吸をしていた。
後で、耳のいい家内がいうことには、静かな中に私の鼻息が聞こえてきて、寝てしまって、いびきをかいているのかと思ったそうだ。

人一倍せわしない当主の義弟は、イライラハラハラのしどうしだったらしい。

まるでマンガだ。