お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

バレンタインチョコレートに思う

2歳4ヶ月になる孫から一日早いバレンタインチョコレートをもらった。やっと少し片言をしゃべるようになった。
「英語であそぼ」を見せているので、青色を見て、アオとも、ブルーともいう。親がいまから知識を吹き込んでるらしい。

私が望むのは、まず健康で、性格のいい子に育ってほしいということである。

このごろは「褒めの教育」ばかりで「叱る教育」が無視されている。この二つは表裏一体だ。

人間はだれでも我があるから、かならず人間関係では衝突がさけられない。いつも自分の思うとおりにはならない。
そのとき必要になるのは、耐える力だ。耐えて耐えて、何くそと立ち上がっていく力だ。
それは子どものとき、親の深い愛情のもとに、叱られて叱られて養われる。

子どものときに、わがまま一杯に育てられ、その経験がないと、いちばん不幸な目にあうのは、大きくなってからのその子本人である。

そういう子で、我の強い者はチンピラか、犯罪者になり、気の弱い子は、おそらく学校ではいじめに会い、登校拒否になり、社会に出てはうつになり、ストレスが溜まりに溜まって、閉じこもりになるか、病気に逃げるか、自殺に追いやられるかだろう・・・

以前に、叱られた経験のない優秀な東大生が教授に一度叱られて、自殺したという話を聞いた。これは事実かどうかさだかでないが・・・かって私が教員をしていた頃、優秀な生徒が硬派の教員に「お前なんか、死んでしまえ」と叱られて、ほんとうに山で首吊りしてしまったという事件があった。

子どもの時に叱られる経験が尊いのである。いまの青少年にはそれが乏しい。

気に入らないと、すぐキレル。