お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

日本シリーズ決戦

BSで日本シリーズ第7戦を視た。最終戦までもつれ、両チームの力の差がでて、ホークスに軍配が上がり、ドラゴンズが力尽きた感じがする。

ホークスは、チーム内で選手同士がはげしく競い合って、強いチームに成長したと言われる。
その通り、今年のチームは他を寄せつけず、かっての巨人軍のように、圧倒的に強かった。

組織内の競争原理がうまく機能したといえるのだろう・・・

いつも思うのだが、たしかに集団でも個人でも競争がないと向上しない、世の中も人もよくならないが、その陰には必ず敗者が存在する。

プロ野球など勝負の世界ははっきりしているから、レギュラーになれずに夢破れたものが圧倒的多数てあろう。その中で、自分でまた這い上がってくる者はいいが、さらに落ちていく者も出る。その人たちへのケアが問題だ。

私は永年教育畑で働いてきた。勉強についていけない者、落ちこぼれと呼ばれる子どもが必ず出て、生活上で問題を起こす。そういう子どもたちの扱いが、知識を教える以外の仕事だった。
今振り返ると、したことがよかったのかどうか、身震いするばかりだ。

自由競争を原理として成長発展した資本主義のいまの結果は、世界の人口の1%が、世界の冨の4割を所有しているそうである。99%が経済的弱者ということになる。

いまEUで起きている、ギリシャからイタリア、スペインに及んでいる財政破綻の問題も、この冨の極端な偏在に深く起因しているように思える。