お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

リンゴ

家内の中学時代の同級生がりっぱなリンゴを持ってこられた。二人とも好物なので大歓迎。
同じ町に住んでいるので、いつも何かやり取りしている仲だ。
家内と玄関で、長い立ち話をして帰ってゆかれた。

以前から新聞の集金をしているので、月に一度は必ず来られる。この3月にご主人を亡くされた。
もともと口数の少ないほうで、さらにだんまりしてが、最近はよくしゃべるようになったと家内がいう。

家内は口から先に生まれたようなもの、だれとでもしゃべるから、気が合うとすぐ友だちになる。
他によく付き合うのは、隣の奥様、元町会長の奥様、元婦人部長、パーマ屋さんのバーサマたち(失礼!)・・・

気になるのは、もうみんな寡婦暮らしだということ。その葬式には、二人して行っている。

隣の奥様は、5年ほど前に管工事の会社を経営していた旦那さまを亡くされた。
元町会長は亡くなって3年は経つ、髪結いの亭主も同じ頃だった。
同じ班の元婦人部長は、この夏ご主人の葬式の手伝いを私がした。

隣の奥様など、私たちのことを、二人そろっていていいですねと、羨ましげに言う。
ご主人はがんで長患いをして逝かれた。ガーデニングが好きで、畑の私と競うように、よく同時に外仕事をした。
だからか、私がいまも元気で畑をしているのが、気の毒のようにも思える。

この近辺で男の後期高齢者は、長老が居なくなって、後ろの家のジイサマと我輩だけになった。

今年で町の婦人部が解散するというから、代わりに、寡婦組合でも作ったら・・・