お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

南方マンダラ

今日はマンダラと現代美術の話を視聴したが、正直いってよく分からなかった。

イギリスにわたった南方熊楠がヨーロッパ人の合理主義思考に疑問を呈し、パラダイムとして南方マンダラを提唱したという。それは、全ての現象に対して原因を特定しようとする合理主義とは異なる華厳の宇宙観・世界観、一即多・多即一のパラダイムらしい。

分からないこともないよう。犯罪に類することは、すべて犯人追求をもって終わりにするが、個の犯人が上がればそれでいいのだろうか、突き詰めれば、そういう犯人を生み出した社会そのものに至らなければ、また同じことがおきて、その繰り返しになり、人間社会は進化しないだろう。

講義に関連して、芳賀徹先生のインタビューがあった。先生の話が面白かった。フランスに留学した1950年代のことで、時に隆盛した抽象表現主義の画家との出会の生の体験が、その画家たちの生きざまは野獣的だったといい、芸術の世界にはまり込む契機になったそう。
人生における体験の意義を改めて感じた。