お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

モネの睡蓮

いまや海外旅行は、だれでも気軽に出かけるようになったが、以前はたまにのことで、わがは40年も前にヨーロッパへの団体旅行に参加しのが唯一で、いまや自慢にならない。イタリヤ、ドイツ、オランダ、フランス、イギリスを回った。

その思い出の中で、いまも浮かぶのはパリ―でのシーン・・・自由行動の時間に一人で行ったオペラ座とオランジュリー美術館。

オペラ座はオペラではなく、モダンバレーだったが、休憩時間中に建物の中を見て回った。そしてオランジュリー美術館はモネの睡蓮がお目当だった。

今日の講義で、その睡蓮は、琳派の屏風の転生ではないかという講師の大胆な仮説に出会った。19世紀の印象派に北斎や光琳が及ぼした影響が、逆輸入されて、モネの睡蓮が日本でもてはやされるのではないかという。

いわば、モネの睡蓮には、日本人の伝統的な美意識に共通する精神性があるという話だった。