お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

「宮本武蔵」の話

今日は「宮本武蔵」の話を視聴した。
子どもの頃から、本を読むのが好きだった。兄が貸本屋で借りてくる本を、兄が読み終え後に読んでいたので、子どもにしたら生意気だったかもしれない。たいていは、大衆小説、推理小説だったが、それが元になって、私小説などの文学書にも親しむようになった。
たしか、吉川英治の宮本武蔵を読んだのも、その頃で、面白くて一気に読んだ記憶がある。

講義の中味は、武蔵の実像だった。芝居や小説になった話は、事実にフィクションで飾られているわけだが、その事実についてだった。

いちばん有名な巌流島の決闘も、島は瀬戸内の小島でした私的な勝負で、木刀も櫂を削ったものではなく、いまに残されている、四尺二寸(約127センチ)お手製の木刀だったという。小四郎が三尺の刀を使い、一撃で倒したのはほんとうらしい。

一生に六十に余る試合をし、一度も敗れることがなかったということも事実で、天下無二の武芸者だった。武芸ばかりでなく、書画工芸にも優れ、世に「五輪書」を残した。

五輪書は外国語にも翻訳された名著で、次の講義のテーマ。