今日のスポートロジーは、わがにも関係する「認知症と運動」がテーマだった。
わが国には200万人もの患者がいるそうだが、脳も筋肉と同じように、20歳をピークに量が低下していき、60歳からは、年に1〜2%の割合で減少するという。それも認知・実行機能をになう最高中枢の前頭前野と記憶中枢の海馬でいちじるしいことが、MRI検査で明らかにされている。そして同時に、個人差が大きいことも知られている。
患者の半数は脳が委縮して記憶障害になるアルツハイマー病で、その病理は、脳にタウ蛋白とアミロイドβという排泄物質(ごみ)が蓄積され、脳細胞が破壊されることにあり、最新画像技術PETで判明した。その蓄積は数十年前から始まるというから、早期対策が必要である。
おわりに、生活習慣の改善で認知症は予防できるのかの問題で、講師はまだ明快な回答はないという。ただ、糖尿病がリスク因子であることは明らかで、地中海ダイエットの効果や有酸素運動が海馬を増やす効果などの研究発表があるそう。
運動は何もしないよりは、やったほうがいいという・・・頼りない話でした。