お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

60年来の知己

11月も半ばを過ぎて、喪中の知らせが届くようになった。

きのうは、学生時代に家庭教師をしていた大田区のM家から、教えていた彼(今や75歳)が母が99歳で天寿を全うしたというハガキをいただいた。
60年来の知己で、結婚した頃まで、行き来することもあったが、それからは年賀状だけになった。
M家は鞄屋さん、朝日新聞の本社内に夫婦で店を開いていたので、いつも帰りが遅く、彼は一人っ子のかぎっ子だった。それで、家庭教師をつけたのだろう。飯付きの家庭教師をしていたので、いつも駅前のすし屋からちらしどんぶりを二つ取ってくれて、彼と二人で食べてから、勉強した。
それを3年間続けてできた付き合いだった。そして、いまも戴いたボストンバッグは健在で、旅に出る時は愛用する。

心から、ご冥福を祈ります。