お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

北陸の風土

今日も雨、電話番をしていたら、Uさんが来館された。
Uさんは津幡に接した小矢部山村の方で、バスで石動へ出、電車に乗って金沢へ、月に一度来る。金沢に来るのは一日仕事で、帰りに近江町に寄って、買物するのが毎回のコースである。一度お家を訪ねたことがあるが、自然に恵まれて、静かで、ほんとうにいい所・・・103歳になるおばあちゃんが、いまもシャンとしているというのも、うなずける。
きのうは雪が降ったという。

北陸に住まって50年を過ぎたが、いまだに、霰混じりの冷たい雨が降り続く11月の日々は憂うつになる。日が差すこともなく、青空が見えないときは、いちばん気がめいる。こんな日が続くと、もう晴れた日は来ないのではないかと、思ったりもする。

Uさんのおばあちゃんではないが、この北陸の風土に育った人は、身体も心も粘り強いのだろう。