お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

長老の理容師

ふさふさだった髪も、すっかり細く薄くなってしまったが、それでも伸びてくる。
長くしている人もいるが、耳にかかってくると、いじくらしいので、床屋に行く。
8時開店に合わせて、いつもの店に朝一番にいったが、もう3人いた。会社組織のこの店に、馴染みになった長老の理容師がいる。
切っ掛けは、二人が同病相憐れむ中だったこと・・・糖尿持ちということ。
糖尿といわれてから、何とかコントロールにつとめたおかげで、わがは、いまだ合併症はでないが、彼はもう足を引きずっている・・・食後のインシュリン注射もしている。
長い間自分の店を開いていたが、治療、入院で閉店せざるをえなかったという。
一時いなかったので、聞いたら、止めたとのことだったが、また勤めはじめた。その訳をきいたら、会社から、また来てくれと頼まれたとのこと。
彼は時間前の朝一番に出勤して、開店の準備をするそう・・・そして、若いもんが来るのを待つ、雪が降る日も。今日も8時前に、もう開いていたのは、彼のはたらきだろう。
彼はもう頭は刈らない・・・他の理容師した最後の仕上げをする。

何でか、私にティッシュをくれる。