お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

家内のお宝

家内が大切にしている、お宝を出してきた。母親の形見といってもいい。
鼈甲の簪一式で、妹が今月予定の結婚式に出るのに、貸してほしいといってきたという。

家内の話では、この品は母親が娘時代に、親戚筋だったT工業の創業者宅に呼ばれ、子守をしたのが縁で、結婚祝いの品にいただいたそう。
それ相当の方からのプレゼントだから、間違いなく本物で、家内お気に入りの鑑定団にでも出したら、いい値がつくだろう。

残念ながら、お宝といえそうなものに私は無縁で、金目のものはみな家内が持っている。
他にこれという物は家にはないから、わが家のささやかなお宝といえるのかもしれない。