お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

床屋での会話

いよいよ暦の上でも春、今日は春一番が吹いたとのこと。庭に置いた鉢物が倒れていた。風は強かったが、一段と暖かくなったと感じる。

明日また伊勢参りに行くので、昨日頭も春向きに、いつもの安い床屋でさっぱりと刈ってもらった。

刈りはじめてすぐに、染めませんかと誘ってくる。髪の毛が少ない客は、楽にできるからか・・・たくさんあればねと応酬した。

現役のころから、自分で染めはじめ、癖になって、いまも続けている。もうこの年になったら、いっそう坊主にしたほうかいいと思うが、家内が嫌がるので、いまも少なくなった髪を伸ばしている。

今度は、寒いのに裸になってするのはたいへんでしょうと言ったので、私はいくら寒くても、毎朝上半身裸になって、顔を洗っていると逆襲した。

ぼくなんて、そうしたらすぐ風邪を引いてしまう、見習わなくてはと、染める話はそこで終わった。

学生時代、私はよく風邪を引いた。さる人のアドバイスで皮膚を鍛えることを教えられ、冷水摩擦をはじめたが、三日坊主だった。その後、どこかで朝裸になって洗顔するだけでも、皮膚を鍛えるのにいいということを知った。

それ以来続けている。めったに風邪は引かない。