お話おじさん′終活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

犬の母ちゃん

近所のKさんから北海道ラーメンをいただいた。美味しそうだ。
北海道に出張したご主人が送ってこられたという。子どものないご夫婦だからだろうか、いいご主人だ。

我が家の前の道を犬の散歩で通られる人がけっこういる。前が畑だからか。これまで、迷惑をたびたび受けてきた。
中に、愛犬の糞をそのまま置いていく人がいるから・・・たまたま現場を目撃して、けんかになったこともあった。
だから、勝手ながら犬を連れて歩く人の印象はよくない。

Kさんもそのお一人だった。老犬を連れてよく通るので、家内と「犬の母ちゃん」と呼んでいた。

数年前、畑をしている私に犬の母ちゃんが話しかけてきた。道から見える、私の作ったトマトをほめる。あまりほめるので、食べてくださいと一つ差し上げた。
義理堅い方で、そのときは評判のパンをお礼にと持ってこられたと思う。

それがきっかけで、出来た野菜を差し上げる一人になり、また後ろの通りに面した隣町のKさんと知った。

昨日買い物に出た家内が、Kさんに呼び止められ、前に差し上げたダイコンのお礼を言われた。お宅のダイコンは美味しいといわれる。
それでまた、雪の下から掘り出したダイコンを差し上げたら、このラーメンをいただいたというわけ。

最近姿を見かけないと思ってたら、老犬の寿命が尽きたとのことでした。