加藤楸邨門下だった亡次兄は、大学生だった頃の兜太も出入りしていたので、顔見知りと聞いていた。
俳句をやっていた兄の影響をうけて、私も心掛けたことがあった。
いまもネットの現代俳句には一般で入会しているので、毎月送られてくるメールで、もっぱら皆さんの投句を拝見させていただいている。
自分も投句すればいいのだが、いまひとつ涌いてくるものがない。
詩歌は感性の世界、いいものはいい、よくないものはよくない、理屈抜きの世界・・・その感性の問題にある。
兜太の俳句一筋に、好きは好き嫌いは嫌い、感性のあるがままに生きる意気が印象的だった。