台風17号がやってきて、午後から雨になったが、午前中放送大学に通った。
今日は認知神経心理学の7回目の講義「記憶の心理学」を聴講した。認知神経心理学は最近の学問研究分野でとても興味深い。
50年前の私が学生だった頃の講義にはもちろんなかった。
科学技術の著しい進歩によって、次々に新しい事柄が知られるようになってくるのは、長生きしている楽しみの一つだ。
今日は改めて知ったのは偽の記憶、偽記憶(ぎきおく)があるということ。
アメリカで、裁判での証人の証言が果たして本当かという疑問が起きて、この研究がはじまったという。
それから、大学での心理実験によって偽の記憶が存在することが明白になった。
いまアメリカでは、娘から子どものときに性的虐待を受けたと告訴される、身に覚えのない父親が何人もいて、社会問題になっているそうだ。
記憶は水にとけたミルクのように、事実と想像が入り混じっていて、はっきりわけることができないという。