お話おじさん′老後生活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

究極の身体

高岡英夫著「究極の身体」を鍼灸師から借りて読んだ。鍼灸師はなかなかの勉強家で、身体に関する最近の本をよく読んでいるようで、待合室の書棚に多数並べている。これまでも何冊か借りたが、この本は興味深かった。

人間の身体は、体幹部があってそこから手足が生えていて、人間はその四肢で様々な運動をする。特徴的なのは、恒常的に二本足で立ち、足や腕は運動範囲が広く、手は多様に働く。人間の身体運動はこの構造で行われる。そして著者はいう・・・しかし、究極の身体というのは、人体の中に眠っている四足動物や魚類の身体の構造までも利用しうる身体だという。
著者は、人間には進化の過程で修得してきた能力が、すべてDNAの中に保存されていると考えている。魚や四足動物から受け継いできたDNA情報が潜在的しており、進化の流れを逆にして、開発していく必要があり、これを運動進化論と名付けた。
優れた運動選手、武術の達人はそういう身体の人だといい、例として、マイケルジョーダン、宮本武蔵、中国武術の王向斎などを挙げている。