お話おじさん′老後生活記

はや人生はラストステージ、いつのまにか年が過ぎ、いまがいちばん自由で、楽しい。

食うこと

昨日の試し掘りに続いて、台風の前にと、今日はさつまいもを二畝掘った。毎年横浜の義姉一家に送ってとても喜ばれている。五郎島フアンになったことを、先に金沢旅行にきたときの話で知った。送ったいもを食べつくすと、生協で取り寄せているとのことだった。
こうして毎年送るわけを家内には、むかし世話になったからというだけだが、たんてきにいえば、よくご馳走になった。食わせてもらったということに尽きる。

両親を子どもの時に失くした関係から、わがは長兄、次兄とその兄嫁たちの世話になっった。肉親である兄たちには気負いはてしていたが、他人である兄嫁には感謝するしかなかった。そして、大学に入り、自立生活をしてからは、いちばんの関心は勉強よりも食ことにあった。家庭教師と塾の教師をして生計をたてたが、家庭教師は安くても必ず夕食付にした。家庭教師のない日は、兄の家で食わしてもらった。横浜の義姉は料理が上手で、いつも旨いものが出た。それがいまに至っても心にある。ほかにもずいぶん他人の飯を食った。だれに何を食わせてもらったか、忘れることがない。
人間食うことが、いかに大事か、身をもって知った一人である。